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映画『STRONG WORLD』ネタバレ

2010年03月26日 18:10

こんにちは、所長です。
引っ越しに際して、古い記事にいろいろ目を通してみたら、最近はなんもできてないなーと実感。
いや、まあ、いろいろと余裕がないのは事実なんですけど。

そんなわけで、先日ちょろりと「ストロングワールドの話とか需要あるかなー」と呟いてみたとき、それなりに希望者がおいでのようだったので、あらすじをひっぱりだしてきてみました。
既に別の某所に出した文章をベースにしているので、再読の方もいるかもしれんと思い、多少加筆訂正をしてあります。


そんなわけで、以下、「これから映画観るんだもん!」とか、「DVDまで我慢!」な方はお入りになられぬが吉かと存じます。

はじまりは、海軍本部。
響き渡る警戒警報、走り回る海兵達。
センゴクとガープが見守る前で、停泊していた軍艦が次々と、空に浮かび上がる。
「こんな真似ができる男を、わしは一人しか知らん」
ガープが呟くと、空を裂いて、異様な笑い声が響き渡る。
空を往く巨大な岩のような海賊船。
侮蔑に満ちた視線で、パニックに陥る海兵達を見下ろすのは、長い金髪の老人。


空飛ぶ海賊、金獅子のシキ。
その名を知る者は、もう海でも数少ない。
かつて海賊王、ゴールド・ロジャーと争って敗れた男。ロジャーや白ひげと同じ、大海賊時代黎明期の存在。
彼は好敵手であったロジャーの捕縛と処刑の報を聞いて激怒のあまり海軍本部に殴り込み、ガープとセンゴク二人掛かりで取り押さえられて、インペルダウンに投獄された過去があった。
しかし彼は自らの両足を切断して枷を外し、インペルダウン歴史上唯一の脱走者となったのである。
その後20年間、シキの消息は杳として知れなかった。


「世界に復讐でもしにきたか…?」
ガープ達の問いに応えることなく、シキは空から軍艦と海兵達を雨のように降らせる。
「これは警告だ。ゼハハハハ!!」
誰一人触れることもできないまま、彼の海賊船は空を去ってゆく。

☆☆

……そこは、緑濃い真夏のジャングル。
いい感じの棒を手にして、一人走るのは、麦わらの一味船長、モンキー・D・ルフィ。
彼を追うのは、巨大な虫のような怪物。
一瞬の隙をつき、その虫を大きな陸蛸が捕らえる。
陸蛸はカマキリに、カマキリはクマに。次から次へと現れる、どこか奇妙な動物達。
野生の力と力がぶつかりあう、まさに弱肉強食の世界。
……とりあえずクマをぶっ倒して、ルフィは呟く。
「このタコ、美味そうだな」


……見事な紅葉が舞うのは、大きな湖を抱えた遺跡。
道を急ぐのは、麦わらの一味考古学者ニコ・ロビン、麦わらの一味船大工フランキー、麦わらの一味音楽家ブルック。
彼らを襲うのは、無数の肉食アリ。肉食なので、ブルックは綺麗にスルー。
無視されたことに傷ついたブルックが、矢筈斬りでアリをまとめて倒す。


……満開の桜の下、「ナミさん!ロビンちゃん!」と叫ぶ男と、それをたしなめる鼻の男。
麦わらの一味料理人サンジ、麦わらの一味狙撃手ウソップ。
大声でレディ達を探し求めるサンジのせいで、怪物達の襲撃はなおさらハンパない。
ついに崖っぷちに追いつめられた二人は、遥か下方へと落ちて行った。


……観葉植物が茂る、豪奢なプールサイド。ガラスドームの向こうには、雪が積もる。
ビキニ姿の若い娘がプールから上がり、タオルを手にする。
麦わらの一味航海士、ナミ。
突然ファンファーレが鳴り響き、現れるのは、白衣の道化師とゴリラを引き連れた、長い金髪の老人……シキ。
「ベイビーちゃん、おれの仲間になる気になったかい?」
それを無視して、ナミは降りしきる雪を見つめる。

☆☆

話は、一週間前に遡る。
平穏な航海を続けるサニー号に突然もたらされたのは、「イーストブルーが危機に瀕している」というニュースだった。
新聞によれば、イーストブルーのあちこちの町や村が、奇妙な隕石のようなもので滅亡しているという。
船長ルフィはもちろん、ゾロも、ナミも、ウソップもイーストブルー出身。サンジも生まれはノースブルーだが、育ちはイースト。つまりは故郷だ。
今のところ、彼らに縁のある町や島は無事のようだが、今後はどうなるか分からない。
そんな話をしていた彼らの頭上に、突如現れたのは、巨大な空飛ぶ岩のような海賊船……シキの船だった。


進行方向に嵐が来たことにナミが気づく。
それを聞いたルフィは、「あいつらにも教えてやろう」と、空中の海賊船にも情報を与える。
シキの擁する航海士たちは、まだ天候の急変に気づいていなかった。
ナミの助言により嵐を逃れたシキは、優れた気象センスを持つ航海士の存在に興味を持ち、サニー号に現れる。
彼は、「フワフワの実」の能力者。手に触れたすべてのものを、重力と関係なく浮かび上がらせ、操ることができる。但し、彼自身を除く生物には、効果を及ぼすことはできない。
空中を自在に飛び、あらゆるものを浮かせ、また落とす。この能力で、彼はインペルダウンからの脱獄さえ可能としたのだ。
失った足の代わりに嵌めた二本の剣を鳴らしながら、彼はナミと、サニー号のクルーに礼を述べる。だが、アジトに招きたいという彼の言葉を、ルフィはあっさり断った。
「おれ達はイーストブルーに行かなきゃならない」
冒険はまたいつでもやり直せる。故郷を見捨てることはできないから逆行する、というルフィの意見に、クルー達も驚きながらも同意を示す。
彼らがイーストブルーに起源を持つと知ったシキは、なおさら好意を示し、自分の能力でイーストまで連れて行ってやる、ともちかける。彼の能力で船を浮かせれば、カームベルトを越えることも容易い。
麦わら一味は大喜びでその申し出に乗った。


水面からゆっくりと離れ、空中へ滑り出すサニー号。
大はしゃぎで下界を見下ろす麦わら一味(子供組)。
全員、お着替えしてリュックを持った冒険スタンバイ状態だ。
シキの海賊船に導かれ、進んで行ったサニー号の前に現れたのは、いくつもの小さな空島が浮かぶ、空中群島だった。
見とれる彼らの隙をつき、シキは突然ナミを捕らえた。
「この島の名前はメルヴィユ!冒険好きのお前らには相応しいところだ、たっぷり遊んで行くが良い!」
豹変した彼の態度に驚く間もなく、サニー号が落下を始める。
シキと、彼に抱えられたナミを残して、なすすべもなく落ちて行く麦わら一味。
必死にルフィを、仲間を呼ぶナミを取戻そうと、ルフィやロビンが抵抗を試みるものの、シキが回転させたサニーに弾き飛ばされ、散り散りにされてしまう。


☆☆

……そして、一週間が過ぎた。

メルヴィユは、狭い範囲にいくつもの季節を現した美しい島々だが、そこには数多の凶悪な動物達が潜んでいた。
哺乳類から昆虫、軟体動物に至るまで、すべてが好戦的で、しかも恐ろしいパワーを秘めるものばかり。

夏島のジャングルに一人落ちたルフィは先述の通り、ゴムゴムの能力で敵を叩きのめしては、倒したタコやらサソリやらを齧って、元気に仲間を捜していた。

古い遺跡が残る秋島に落ちたフランキー・ロビン・ブルックも上記のごとく、コーラが切れたり、(肉がないので)一人だけ動物達に狙われないブルックがキレたりしながら、仲間を捜していた。移動手段は、フランキーがその辺のザリガニやらバッタをバイクに改造。

桜咲き誇る春島に落ちたサンジとウソップもまた上述のように、狂気のごとくナミとロビンの名を呼ぶサンジのせいで、余計に寄ってくる動物達と戦っては体力を浪費しながら、仲間を捜索。ほぼ不眠不休の一週間を過ごす。


そして。
雪の降りしきる冬島に落ちたゾロとチョッパーは、チョッパーが動物語で交渉したマンモスに乗せてもらい、雪の中を探索していた。
ちなみに雪の降る範囲は、子供の足でさえ徒歩半日で抜けることが可能だが、ゾロが先頭に立っていたため、一週間かけても抜けることはできなかった。
……なぜそこでゾロを先頭に立てる、チョッパー。

☆☆

仲間達の苦労の一方で、ナミは、豪奢なシキの「王宮」のプールに水着姿で幽閉され、「仲間になれ」と迫られていた。
シキはどちらかというとおちゃめな態度で、ナミに対しても暴力などは一切ふるわなかったが、時折見せる大海賊の迫力は、ナミさえ気圧されるものであった。
「やがておまえは何もかも知る。そのときおまえは、おれに仲間にしてくれと頼むことになる。…仲間なら、聞いてやれる頼みもあるだろう?」
意味深な言葉を囁くシキ。
さらにナミは、シキの口から、メルヴィユの秘密を聞いた。


メルヴィユはもともと、別の土地との交流がないために、動植物が独自の進化を遂げた地域であった。ガラパゴス諸島のようなもんですね。
その中でも極めつけが、「IQ」と呼ばれる植物。これは、動物の脳に作用し、進化を促す。つまりは突然変異が起こりやすくするのであろう。
それを知ったシキは、メルヴィユのすべてのIQを独占した。そして、腹心の科学者・Dr.インディゴ(白衣道化師)の研究により、動物をより好戦的に、攻撃的に進化させる薬品を作ることに成功したのだ。
彼はそれを、この島の動物達に投与し、より戦闘的な怪物を大量に生産していたのだった。


ナミのいるプールに運ばれてきたのは、特別の進化を遂げた鳥だった。
興奮によって強烈な電撃を出すことができるように進化したその鳥は、うっかりシキ、インディゴ、そしてもう一人(というかもう一匹)のシキの側近であるゴリラのスカーレットを感電させ、怒ったシキに痛めつけられる。見かねてナミが庇ったために、鳥はひどくナミになついた。

☆☆

ゾロとチョッパーは、雪原をさまよっていた幼い少女・シャオと出会う。
彼女はメルヴィユの住民で、彼女とその家族の住む町は、20年前からシキによって支配されていた。
町の周囲にはダフトグリーンと呼ぶ樹が植えられており、その有毒性と悪臭によって獣を寄せ付けないようにしている。
しかしその毒は、住民の体をも蝕む。
シャオの祖母は、ダフトグリーンの毒によって、全身に緑色の斑点を浮かび上がらせていた。斑点部分は硬直し、それが全身に広がれば、死に至る。
ダフトと呼ばれるその病の特効薬であるIQは、シキの管理下にあるため、住民達は日毎毒に冒されるしかなかった。
シャオがダフトグリーンの壁を抜けて、雪原を歩いていたのも、祖母の病んだダフトを癒すために、IQを探そうとしていたためだった。
シャオの導きで雪原を出ることに成功したゾロとチョッパーの前で、少女は涙ながらに言う。
「シキなんか、早く行っちゃえばいいのに、『計略の海』に」


一方、崖から別の空小島に落ちたサンジとウソップもまた、親切なマダム(サンジ談)により救われて、人間の町にたどりついていた。
めざとく、町に若い娘がいないことに気付くサンジだが、もう一つ気づいたことがあった。
町の住民達は全て、腕に白い羽毛が生えているのだ。

運命のいたずらにより、再会を果たすゾロチョパ組とサンウソ組。
ゾロとサンジの反応:「なんだてめえか」(とだけ言って顔をそらし、睡眠へ)
チョッパーの反応:「サンジー!ウソップー!」(ウソップに抱きつく)
ウソップの反応:びっくりしつつチョッパーを抱きとめる
……まあそんなわけで、麦わら一味は4名が集結を果たしたのだった。

☆☆

一方、ナミは、プールの底の排水孔から、無事に脱走を果たしていた。例の鳥も一緒である。
この鳥実は、電撃の他に、飛ぶこともできれば泳ぐこともできるし、人語も解するなかなか重宝な戦力だったのだ。
ナミは運良く、脱走直後にサニー号発見。同時に、ルフィとも合流できた。
ルフィはサニーとナミを見つけて大喜びだったのはもちろんだが、電撃を放つ鳥も大変気に入り、「触るとビリッとくるからビリー」と命名。なぜか意思の疎通も完璧にできる様子。
もちろんゴムなルフィには、ビリーの電撃は完全無効。
かくして、ビリーに乗ったルフィとナミは仲間を捜して飛び立ち、やがて人間の住む町を見つけたのだった。

☆☆

ナミの無事な姿に、サンジはもちろん大感激。
安堵のあまりその場で眠りそうになり、「はっまだロビンちゃんが!」と正気を取り戻す。
そのわめき声にゾロが文句を言い、お約束の乱闘。
まあそれはほっといて、他の連中もそれぞれに、互いの無事を喜び合う。
麦わら一味、6名(別名子供組)が集結である。
「家の中で休んだらどう?」という、シャオの母の親切な申し出に、ルフィはナミを気遣って、 彼女のみ屋内で休ませてもらうよう促す。もちろん野郎共は、大人組が通りかからないか見張りつつ野宿だ。
しかしその光景は、監視用電伝虫の目を通して、脱走したナミを探すシキの元に届けられていた。


その頃、ザリガニ改造のザーリー・ダビッドソンにうちまたがり、仲間を捜していたフランキー・ロビン・ブルックの大人組は、シキの王宮を訪れる大量の海賊の群れに混じり、内部に潜入を果たしていた。
そこで彼らは、「イーストブルーの襲撃は、シキの仕業である」という事実を知る。
シキは、メルヴィユで育てた凶暴な動物達と、自らのフワフワの能力を使い、イーストブルーを壊滅させることによって、世界政府を弱体化させ、転覆させるという計画を練っていたのだ…!
伝説の海賊の旗下、世界政府に一泡吹かせる計画に参画できることを喜ぶ海賊達の口から、3人は、今夜「デモンストレーション」として、メルヴィユにある唯一の、人間の住む町が潰される予定であることを知らされる。

☆☆

シャオの家で休んでいたナミは、母子の話し声にふと耳をすました。
シャオは興奮気味に、耳に入れてきたばかりのニュースを語る。
「シキがここから出て行くんだって!動物達も連れて、計略の海へ。イーストブルーへ!」
……ナミは瞬時に、全てを悟った。

シキが、イーストブルー襲撃の犯人であったこと。
シキの弱点は、天候の急変。高所で活動するだけに、嵐や雷の影響を大きく受ける。
だから彼は、優秀な航海士を、ナミを、必要としていた。
「仲間なら聞ける頼みもあるだろう?」
……彼の「仲間」になれば、イーストブルーを守ることができるのか…?

ルフィ達と合流しようと、外に飛び出したナミは、ルフィの鋭い声に制止される。
ルフィ、ゾロ、サンジ、ウソップ、チョッパーは、今まさにシキと対峙していた。
ナミを迎えに来たシキは、麦わら一味をまさに子供のように扱い、あっというまに生き埋めにしてしまう。
気を失った仲間達の前で、ナミはシキに跪き、「仲間にしてください」と口にした。
仲間を、故郷を守るために。

「おれは誘拐犯じゃない。海賊にも仁義はある、今までの仲間にメッセージを残しておけ」
渡された音貝に、ナミは言われるまま声を吹き込む。
自分はシキの仲間になること、シキは強いから追ってくれば殺されるということ。
そして最後に一言、こっそり囁いて、音貝を地面に置き、ナミはシキに従った。

☆☆

シキの部下により、町の周囲のダフトグリーンが次々倒される。
毒と悪臭の防御を失った町は、たちまち動物達に蹂躙されていった。
スクリーン越しにその有様を眺め、血に狂う海賊達。
しかし、シキの傍らに控えさせられたナミは、動揺を抑え、人形のようにそれを見つめていた。

壊滅した町に駆けつけたフランキー達は、町外れで生き埋められていた仲間達を発見、発掘。
ナミとシキの会話を途中まで聞いていたウソップと、ロビン達の話を合わせて、ことの全貌を知るルフィ達。

そこへやってきたのは、なんとか命からがら逃げてきたシャオとその家族。
ナミの故郷がイーストブルーだと知り、「彼女の前で、『シキが早くイーストブルーに行けばいい』だなんて、ひどいことを言ってしまった」と後悔に泣き濡れるシャオ達。
しかしルフィは、シャオの前に屈んで目線を合わせ、笑った。
「自分が大変なときに、ナミの心配してくれるやさしいお前らはひどくなんかない。ひどいのはシキだ。おれがあいつをぶん殴ってきてやるから、泣くな!」

シャオは、ナミの残した音貝を拾っていた。
伝言を聞き、激怒するルフィ。
怒りのあまり、彼は聞き落とした。
……ナミの、最後の囁きを。

☆☆

シキの元に、急が告げられる。
シキのそばから席を外したナミが、王宮を守るダフトグリーンのそばで取り押さえられたのだ。
彼女はもちろん理解していた。自分が身を売ったところで、シキのイーストブルー破壊をを止めることなどできないということを。
だからナミは、自らダフトグリーンを爆破し、王宮を動物達に襲わせることで、シキの計画を潰そうと謀ったのだ。
しかし、計算違いは、ダフトグリーンの毒。彼女は急性のダフトに冒され、呼吸をするのもやっとな状態に。
シキは彼女をあざ笑い、「総会が終わるまで生きていたなら一生使ってやる」と言い残し、見張りを立てて彼女を毒の中に放置した。

☆☆

「総会」が始まる。
シキの下でイーストブルーを破壊し、世界を転覆させるために集まった海賊達が、シキと固めの杯を交わす宴。
だが、シキが杯に口を付けた、まさにそのとき。
侵入者達が、宴席に乱入した。

たった、八人。
全員、一分の隙もなく正装し、堂々たる態度で。

中央に立つ、麦わらの船長が聞く。
「ナミは無事か?」
「ああ、ピンピンしてる」
下卑た部下達の笑いに、それが嘘であると悟る麦わら一味。
だが、ルフィはまだ顔色を変えない。
「イーストブルーを潰すって…?」
「ああ。まァな」

シキは彼らを見くびっていた。
ロジャーや白ひげが全盛期だったあの頃の海を知らない、海賊と名乗るさえおこがましいミーハーな若造ども。
身を捨てれば大事なものを守れるなどと勘違いした小娘と、故郷だのなんだのにこだわる愚か者達。

だが、麦わらの船長は、その彼を声高らかにあざけり返した。
「おまえ、バカだな。ナミは犠牲になったんじゃない、先陣切って戦いに来ただけだ。──覚悟しろよ、おれ達が本隊だ!」
同時に一味全員が、構えていた重火器を発射。雑魚海賊達は、同士討ちを恐れてむやみに反撃もできず、バタバタと倒される。
挨拶代わりの掃射が弾切れで終わると、あとはいつもの個人戦。ブルックが雑魚を眠らせ、ゾロがインディゴ、サンジがスカーレットを抑え、ルフィは一直線にシキの元へ。
ウソップとチョッパーは、ナミを捜しに走る。

☆☆

ダフトグリーンの傍に捕らえられたナミの元に真っ先にたどり着いたのは、ビリーだった。
彼女を慕う鳥は、彼女の頼みを聞いて、ナミが捕らわれる前にセットしていた爆薬に、電撃で火をつける。
たちまちダフトグリーンは吹き飛び、荒れ狂う動物達は、王宮へと牙を向けた。
間一髪、ナミの身柄を確保したウソチョパだが、彼女を蝕むダフトには一刻の猶予もない。
特効薬、IQはシキの管理下。ならば、この広大な王宮のどこかに?
途方に暮れる二人と一羽の前に現れたのは、ナミの仕業に怒りを燃やすシキ。
「おまえはもういらん!」
本気で殺意を向けてくるシキから、三人を庇ったのはルフィ。ビリーにうちまたがり、シキと空中戦を繰り広げる。
ウソチョパはその隙にナミを抱えて逃れ、インディゴの研究室を発見するも、特効薬はインディゴの手の中。
駆けつけてきたのはゾロ。阿修羅と化してインディゴを斬り捨て、特効薬ゲット。

一方、サンジとブルックが目にしたのは、ロビンを捕らえ、今まさにちゅーvをかまそうとしているエロゴリラ、スカーレットの姿。
激怒したサンジにより、スカーレットは倒されたものの、ロビン救出&感謝の言葉というおいしいところは、まるっとブルックにさらわれるのであった。

☆☆

まず何より優先なのはナミの安全と、彼女を連れて避難しようとするチョッパーとウソップ。
チョッパーの背で目を覚ましたナミは安堵のあまり泣き出すが、すぐに気を取り直す。
彼女の気象センスは、近づきつつある巨大な嵐を感知していた。
王宮にとって返した三人は、航海士チームを脅し、メルヴィユそのものを嵐に突っ込ませるよう謀る。

一度はシキによって地を舐めたルフィだが、ビリーに乗って再び舞い上がる。
雷雲に入った彼を見てシキは笑う。彼は知らなかったのだ──ゴム人間に、雷が無効であることを。
雷撃のパワーをも乗せた、ルフィの巨大な「巨人の足」が、メルヴィユを、シキの20年間を踏みつぶす。


「また、イーストブルーの男におれは阻まれるのか」
最後の瞬間、シキが呼んだのは、イーストブルーで生まれて死んだ男、かつての好敵手、海賊王ロジャーの名前だった。

シキは倒され、メルヴィユは地上に落ちる。
動物達も、もう異様な進化を強制されることはない。地上に逃れ、そこで生き、子孫を残すだろう。
そして、シャオ達、メルヴィユの人間達もまた、「空中に放り出される」という環境に応じて、「進化」を遂げる。
……その腕の羽毛を、空を切る翼に変えて。

☆☆

一件が落着してしばらく後。
体調か回復したナミが床上げを迎える。
仲間達は彼女の回復を大いに喜ぶが、なぜかルフィだけはふくれっ面。
実はルフィはまだ、ナミが最後のメッセージで、「みんなじゃシキにかなわなくて死ぬから来ないで」とか言ったことにお腹立ちだったのだ。
付き合いの長いナミに、そんなに信用されてないなんて!そりゃあのときは負けたけど、腹減ってたし!とプンスカなルフィに、周囲は唖然。
ルフィは、ナミの「あの言葉」を聞いてないのか?
もう一度聞いてみろ、と言われ、音貝のスイッチを入れるルフィ。
恥ずかしいからやめろ、もう終わったことだし!と奪い取ろうとするナミ。
おい貴重なもんなんだぞ、と、音貝を保護しようとするウソップ。
もみ合う三人の手から滑り、宙を舞った音貝から聞こえたのは、ナミの本当のメッセージ。
ルフィが怒りのあまり、聞き逃した囁き。




「……必ず、助けに来て」

〔完〕


[注記]
※エピソードの順番は、多少前後するかも。
※ナミのメッセージに関しては、ノベライズの解釈が最も腑に落ちたので、そちらを採用しています。
※とにかく言葉だけじゃ伝えられないことばっかしだ。たとえばフランキーの頭がバナナだったり、ブルックの最近の興味が部分痩せだったり、最期のシーンでロビンが着てるのがシースルーシャツ、ナミが男物のワイシャツ一枚だったりとかな!
※エンディングもいろいろとおいしい。原作の現在の展開とからめる説もある。
※とにかく観ろ。ストーリーを知っても観ろ。私は10回観て毎回ものすごく楽しんだ。
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コメント

  1. MIYE | URL | -

    コメントお返事

    >βoβuさん(0-5)

    お返事遅れててすみません。

    いやいや、つたない文章で申し訳ない。
    悔しがらせたいわけじゃない…わけじゃないですが(イジワル)、大画面の迫力は素晴らしかったですぜ、ふふふ。
    またイベントとかで、大スクリーンで観られる機会もあるだろうとは思うのですがね。

    おお、βoβuさんはオマツリ好きですか!所長も大好きだ!
    ストロングワールドが正統派の傑作、いわばフランス料理だとしたら、オマツリはうまい棒的な良さがあるよね。

  2. βoβu | URL | -

    Hello.所長。
    βoβuです。

    僕のわがままで映画のネタバレをしてもらって…すいません。
    そして、ありがとうございます。
    じっくり読ませていただきました。

    今回は映画をスクリーンで見れなかったことが非常に残念でなりません。

    文章でもワクワクして鳥肌たちました。


    …時間があったらオマツリ男爵でも見ようかしら。

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